湿度不足が与える影響

冬期は夏季よりも空気中の湿度が低く乾燥します。
さらに、暖房をつけることによって室温は上がり、湿度が下がってしまいますので、より空気が乾燥します。
ここでは、湿度不足の問題点や影響、適正湿度について説明します。

湿度不足の問題点

湿度不足により空気が乾燥すると、人の健康や快適性に障害を生じるだけではなく、生産効率の低下や物品の品質劣化など、様々な悪影響を及ぼします。 人に与える影響と、動物や物品などの産業にあたえる影響に分けて見ていきましょう。

人に与える影響

風邪やインフルエンザ

空気が乾燥すると、口や鼻の呼吸器系の粘膜が乾燥し、風邪などの感染に対する防御機能が低下してしまう為、風邪やインフルエンザなどのウィルスが体内に入りやすくなります。 冬に風邪やインフルエンザが流行するのは、病原菌が増えているだけでなく、空気の乾燥によって、人間の防御機能が落ちていることも大きな原因の1つと言えます。 また、空気が乾燥することで、体から蒸散する水分量が増える為、暖房をつけても体感温度は低くなりますので、暖房の温度だけを高く設定しても、温かさを感じにくいことになります。

美容面

湿度不足は、健康面だけではなく、髪や肌など美容面にも影響します。
健康な髪の水分量は、およそ11~13%とされています。髪は水分の吸放湿が大きく、乾燥するとパサついて広がりやすくなります。
また、肌については、よく「保湿が大事」と謳われているように、水分量が10%以下になるとドライスキンといわれる状態になり、肌荒れ、かゆみの原因となります。

産業にあたえる影響

青果物や絵画、古美術品

野菜は90%前後の水分を含んでおり、その5%が減少すると、鮮度や品質が低下し、商品価値がなくなるといわれています。
絵画や古美術品は、湿度不足により作品のひび割れや、ひずみ、劣化を起こします。

工場や電算機室

空気が乾燥すると物の表面が乾き、電気がより流れにくくなります。湿度不足によって、静電気が帯電しやすくなり、不快な電撃を起こします。
発生した静電気により、塵埃付着、印刷機械やコピー機の紙詰まり、繊維のからみの原因になり、コンピュータの誤動作や、機械の故障の原因となります。

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適正湿度

物品品質の保持や、機能維持・鮮度維持の為に行う加湿はその目的に応じて適正湿度が変わりますが、(産業のための加湿) 私たちが生活をするうえでの適正湿度は、40%~60%と言われています。
下の表で表す快適ゾーンが適正湿度です。湿度不足になると、前項「湿度不足の問題点」のとおり様々な問題が起こります。

建材と湿度の関係

インフルエンザウィルスは室内の温度にもよりますが、湿度を50%以上にすると激減するといわれていますので、40%~60%の間に湿度を調節することで、感染の予防になります。

湿度と温度によるインフルエンザウィルスの生存率

引用献
6時間後の生存率(G.J.Harper 1961年)

また、湿度が高くなりすぎると、カビ、ダニの発生の原因となり、食品の腐敗や家の柱や建材を分解してしまいます。
湿度を上げるためにストーブの上にやかんを置いたり、反対に、湿度を下げるために換気を頻繁に行う等、皆さん自身で湿度調整を行うことは出来ますが、適正湿度を保つことは、なかなか難しいものです。 適正湿度を保ち、快適な空気環境をつくるためには、加湿器の導入は有効的です。

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湿度について

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