加湿Q&A

知っているようでよく知らない、簡単なようで奥が深い、そんな“加湿”に関する「何故?何?」にお答えするページです。 暮らしの中で感じる素朴な疑問から専門的な質問まで、Q&A形式でお答えします。

Q

インフルエンザ対策には加湿が有効?

A

空気が乾燥すると喉の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。また、相対湿度を50%以上に保つことでインフルエンザウイルスの生存率が急激に低下するといわれています。(※図1)
しかし、湿度が高くなりすぎるとカビやダニ、結露などの原因となるため、インフルエンザウイルス以外の室内有害物質も考慮すると、40%~60%の間に湿度を調節することが最適湿度とも言われています。(※図2)

※図1

湿度と温度によるインフルエンザウィルスの生存率

引用献
6時間後の生存率(G.J.Harper 1961年)

※図2

参考文献
相対湿度と微生物の相関図[出典:ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)]

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Q

加湿って花粉対策にもなるの?

A

空気が乾燥すると、のどや鼻・目の粘膜が傷つき正常な働きが出来ず、花粉症の症状が悪化する原因となります。また、低湿度の方が高湿度に比べ浮遊花粉レベルが高く、加湿器を使用することで空気中を浮遊する花粉は水分を吸った重みで床に落とすことができます。40~60%の適正湿度を保つことで粘膜を守り、花粉の落下を早める環境づくりができるので、花粉症の対策として有効です。 落下させるだけでは再飛散してしまうので、空気清浄機の使用や濡れ雑巾で拭き掃除を行い、室内の花粉を減らしましましょう。

参考文献
日本経済新聞:2013/1/19記事[PDF:921KB][PDF]
日本建築学会編:微生物・花粉による室内空気汚染とその対策, 技報堂出版, 2009

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Q

加湿器を使わない部屋の加湿方法は?

A

  • 濡れタオルを部屋の中に干す。
  • 入浴後の浴槽はお湯を抜かず、浴室の扉を開けておく。
  • ストーブを使用する場合、水を入れたやかんをかけておく。
  • 観葉植物を室内に置く。

どれも簡単で手軽にできますが、もともと湿度が低い環境や広い空間の場合インフルエンザなどウイルス対策としての加湿は困難です。適正湿度を保つためにも、必要な加湿量を知り、それに見合った加湿方法で正しい加湿を行いましょう。

必要な加湿量を知ろう

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Q

加湿をすると結露するのでは?

A

加湿すれば必ず結露するわけではありません。部屋の気密性や窓と室温の温度差によって結露します。
身近なところでは、窓ガラスにつく水滴、冷たいグラスやビールジョッキにつく水滴、自動車のガラスがくもる、メガネがくもることなど、これらもすべて結露です。
結露が良くないのは、窓枠などに水が貯まってカビが生えやすくなることです。
カビが生えると胞子が空気中に飛んで気管などに影響を及ぼし、咳やひどい時には喘息を引き起こします。また、湿度が高すぎるとダニなどが繁殖しやすくなるので、60%を超えないように、適切な湿度コントロールをすることが重要です。

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Q

加湿すると暖かく感じるって本当?

A

人が感じる快適な環境には、湿度が大きく関係します。
例えば、気温も湿度も高く蒸し暑く感じる夏は汗が蒸発されづらく、発汗による冷却機能が低下します。逆に、空気が乾燥している湿度の低い冬は体表面の汗が蒸発されやすくなるため、発汗による冷却機能が強く働き体感温度が低くなります。

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Q

同じ場所で湿度を測っても湿度計によって湿度が違うのは?

A

空気中に含まれる水蒸気の量は微量で、置く場所によって水の蒸発の仕方も変わるため、湿度計で湿度をはかっても数値にバラつきが出てしまいがちです。湿度をはかる場合、水蒸気の量だけをはかればよいのではなく、それを含んでいる空気の量もはからなければなりません。空気の量は温度や圧力の変化によって影響を受け、温度や圧力が変動すると湿度も変わります。さらに、広い部屋では湿度の分布があるので、湿度計が置いてある周辺と部屋の隅では値が違うことが普通です。また、湿度計のセンサ表面への汚れや破損など、経年劣化により値にバラつきも出てしまうので、湿度をはかることは非常に難しいことなのです。

参考文献
稲松照子編:湿度のおはなし, 日本規格協会, 1997

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Q

加湿器病って何?

A

加湿器病とは、正確には「過敏性肺臓炎」と呼ぶアレルギー性の肺疾患です。加湿器から放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだ場合に起こります。症状としては、咳や発熱、全身倦怠感などの症状が現れ、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。
加湿器病は超音波式加湿器の使用により起こりやすいです。
超音波式の加湿器は、熱を加えずに超音波による振動で水を放出するもので、火傷の心配がない、運転音が静か、消費電力が小さいなどのメリットがありますが、まめに清掃をしないと雑菌が繁殖しやすいという問題があるのです。

事例
国立感染症研究所・感染症情報センターのホームページより[external]

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